研究員コラム

2024
03

亜熱帯の生態系を感じる宮古島市池間島

 

宮古市池間島の漁業は現在、パヤオ(浮き漁礁)を活用した一本釣り漁が営まれています。
池間漁港の背後には漁協が経営する池間食堂で亜熱帯地域特有の魚を使った料理が提供され、好評を博していましたが、コロナ下で食堂の稼働率は大きく低下しました。

漁業集落排水施設の機能診断調査の期間中、池間大橋を何度も往復していますが、平良港岸壁に停泊する巨大なクルーズ船から観光バスに乗って、多くのアジア系外国人の方たちが池間大橋で写真撮影を行っているのを目にします。
コロナ下の制限が緩和され、宮古島市の観光は活況を徐々に取り戻しつつあります。

漁港周辺を歩くと赤や青のカラフルなおさかな達に混じって、マンタやウミガメ等の大型の海洋生物の遊泳を間近に目にすることが出来ました。
じっと見ているとよってくるぐらいです。水族館以外でこれらの野生生物を間近に目にするのは初めてで驚きました。

池間島の周囲には北から北東にかけての沖合には、特に八重干瀬と呼ばれる巨大な干瀬があり、ダイビングスポットとなっています。
筆者は豪州のグレートバリアリーフにも行ったことがありますが、八重干瀬の鮮やかな青いグラディエイションの海の景観は勝るとも劣りません。

その他に池間島に行く途中の島尻地区にはマングローブという汽水域があります。
当地区ではユネスコの無形文化財である悪霊払いの伝統行事パーントゥも毎年行われています。

亜熱帯の生態系を強く感じる池間島、月並みな表現ですがおススメです。

 

(第一調査研究部 大賀 之総)

 
場  所
沖縄県宮古島市平良池間島
取扱魚種
マチ類、タイ類、サメ類、アカイカ類
アクセス
宮古島市内から車で約30分
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